プロジェクトのきっかけ

2017年6月、本田圭佑がウガンダを初訪問し、近隣諸国からの難民やHIVエイズで親を亡くした子ども達と一緒にサッカーをしたことがきっかけで、AFRICA DREAM SOCCER TOUR が誕生しました。

”スラムで生まれた者はスラムで死ぬ”

こんな言葉があるほど、抜け出すことが難しいスラム街という過酷な環境。実際に、その日暮らしの生活を強いられ、明日以降に”夢”を持つことが難しい人々が少なくないのが現状です。

トタンの建物が雑多に立ち並ぶスラム街
スラム街から見える高層ビル街(写真奥)
手作りボールでサッカーをする子ども達

アフリカの子ども達にも”夢”を持ち続けてもらいたい

そんな生活環境であっても、明るく笑顔でたくましく生きているアフリカの子ども達。彼/彼女らが一分一秒でも長く、安心してサッカーを楽しむことが出来る環境を作りたい…スポーツを通じて、夢や希望を持ち続けてもらいたい…そんな想いから、2017年12月、AFRICA DREAM SOCCER TOURがスタートしました!

活動詳細:3つの機会の提供

1. 無償でのサッカー指導の機会の提供

指導者ライセンスを持った日本人コーチが、無償でサッカー指導を実施します。

コーチは約2ヶ月単位でケニア・ウガンダ・ルワンダを巡回しながら指導を行いますが、機会に恵まれない子ども達への指導は週2回が目安。

残りの週3日は、彼/彼女らを受けいれる可能性がある提携サッカーアカデミーのコーチを指導し、日本人コーチ不在時にも、才能の原石を磨く環境を整えます。

トレーニングの様子

1対1、ボールキープの練習(ルワンダ、キバザ地区)

3対1、ボールポゼッション(ウガンダ、ガヤザ地区)

スモールサイドゲーム(ルワンダ、キミロンコ地区)

身体能力!アリ塚を踏み台にして前宙を決める選手たち

(ルワンダ、キバザ地区)

2. サッカーアカデミー入団の機会の提供

これまでに指導した延べ約2,000人中、12人が各国のエリートサッカーアカデミーに入団しています。(国別:ケニア5人、ウガンダ5人、ルワンダ2人 男女比:Boys9人/Girls2人)

⇒会社として、アカデミー月謝・交通費などをサポートしています。

ただし、一部費用は各家庭で必ず負担してもらいます。たとえ、1㌦でも、です。援助依存を防ぐために、100%の支援はあえて行わない方針で活動しています。

3. サッカー以外の才能育成の提供 ~子どもたちに、1/1000以上の確率の選択肢を~

日本の場合、サッカー選手になれる確率はわずか1/1000(0.1%)とも言われる非常に狭き門。

サッカーの才能という面では厳しくとも、人間性が特に優れている子ども達には別の選択肢を提供していきたい。彼らの”夢”の引き出しを増やしたい。

自分たちの”半径5メートル”よりも遠くにある、彼らがまだ見たことのない新しい人生の扉を。

パートナー様との協働プロジェクト

パートナー企業(組織)の事業内容(強み)を活用し、子どもたちに新しい選択肢を提供しています。

その他の協働プロジェクト

HONDA様バイク工場見学

各部品の取り付けといったバイク製造行程を見学し、作業員の方々への質疑応答等コミュニケーションを取ることで、就業までのキャリアパスを子ども達に知ってもらうことができました。

日本人アーティストを招いてアート教室を開催

実際に子どもたちに似顔絵を描いてもらい、優秀な絵を描いた子どもの作品を買い取り。その費用を使用して画材を購入し、提供することで、子どもたちにアーティストの選択肢も。

サッカーボール製造工場を見学

各パーツの縫い上げ作業などを見学し、自分たちが使っているサッカーボールがどのように作られているのかを学びました。また、作業員への質疑応答を通して、また新たな自立(=自分の力で人生を切り拓いていく)の選択肢を知ることができました。

ケニア女子代表選手によるバレーボール教室

ケニアバレーボール協会に派遣されている、JICA青年海外協力隊 片桐翔太さんにご協力いただき、東京オリンピック2020出場を目指す女子代表選手によるバレーボールを開催。競技は違えど国を背負って戦うトップアスリートから受けた刺激は、忘れられない経験の一つとなったと思います。

※バレーボール教室に快く協力してくれた選手たちは、その後に行われた予選大会を勝ち進み、見事東京オリンピック2020出場権を獲得されました!(ケニア女子バレー東京オリンピック出場の舞台裏

ケニア女子代表の皆さん、おめでとうございます!東京でお待ちしております。