2021年マンスリーレポート Vol.7

SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE 2021年 マンスリーレポート Vol.7

報告者:土屋 雅人

はじめに

ケニアでの活動再開し、前回滞在(2021年3月)同様3施設&1クラブチームでトレーニングを行っています。

今号では改めて提携指導先を紹介するとともに、国内プロジェクトの続編も掲載しています。

ケニア滞在中の土屋が、プロジェクト責任者の二村から受けたテロ攻撃とは…?(笑)

最後まで読んで頂けると嬉しいです!引き続きよろしくお願い致します!

活動報告(各国状況)

①ケニアでの活動再開!

6/30(水)にケニア移動が完了し、7/2(金)よりケニアでの活動を再開いたしました。

前回滞在時同様、下記3団体+提携アカデミー1クラブにてサッカー指導をさせて頂いております。

1.サイディア・フラハ

・毎週金曜日 14:00~17:00

・9歳~14歳男女、約60名

学校内グランドを使用して、放課後の時間にサッカー教室を行っています。

設定は上記60名としていますが、サッカーに入りたくて仕方がないちびっ子たち(※同施設はPre School(日本の幼稚園/保育園相当)も運営されています)がとめどなく流れ込んできて、非常に和気あいあい(過ぎる…)雰囲気の中トレーニングを行っています!

2.モヨ・チルドレンセンター

・毎週土曜日 15:00~17:00

・8歳~16歳 18名

同施設で暮らす、元ストリートチルドレンの子ども達を対象にサッカー指導を行っています。

寝食を常に共にしている子ども達であるため、非常にアットホームな雰囲気で練習を行えています。

施設スタッフの一人のブライアン氏もサッカー経験者で、子ども達のお手本として一緒にプレーしてくれていますし、もしかすると彼が一番楽しんでくれているかもしれません…(笑)

3.マゴソスクール

・毎週土曜日、日曜日 9:00~11:00

・10歳~15歳男女、約30名

上記2施設とは異なり、2018年にケニアでの活動をスタートさせて頂いた当初から指導させて頂いている学校です。

学校所在地周辺の治安の関係で、子ども達居住区から徒歩で約1時間ほどの距離でトレーニングを実施していますが、アクセスの悪さにも関わらず毎回20~30名の子ども達が参加をしてくれています。

2018年から継続して参加してくれている子も10名以上いて、ケニアを訪れるたびに身体が大きくなっていたり、技術が上達している子もいて、コーチ且つ親戚のおじさんになったような気持ちで子ども達の成長を楽しんでいます!

ケニア提携アカデミー:Ligi Ndogo SC

こちらも2018年から提携しているサッカークラブです。

6歳以下クラスからトップチーム(ケニアの3部リーグ所属)も有しており、ケニア有数のサッカークラブの一つです。

ジュニア/ジュニアユース年代(日本の小中学生年代)の指導に定評があり、クラブの卒業生にはケニア代表(※年代別代表含む)となった選手が10名以上。

そのうちの1名は、2021年シーズンからヴィッセル神戸に所属する アユブ マシカ 選手です!

現在所属しているコーチ達の中には、マシカ選手と共にプレーしたOBや、マシカ選手を指導したコーチもおり、日本での活躍の様子を報告すると、すごく喜んで誇らしげに話してくれます!

コーチ達と共に、第二のマシカ選手を輩出できるように、これからも協力して指導していきます!

②オーストラリアレストラン:64 Barrack st. 様にて料理教室を開催~JAPAN DREAM~

2021年2月までサッカー教室を開催していた国内プロジェクトの続報です!

これまでに3回料理教室を開いて頂いた 64 Barrack st. の白井料理長に、

今回は何と東京・虎ノ門にあるレストランにご招待頂いて、実際の厨房で料理教室を開催して頂きました!

料理教室の詳細や子ども達の様子は、当日引率したプロジェクト責任者の二村がレポート下部の「ここだけの話」パートに綴っておりますので、最後までぜひご覧くださいね!

③「スポーツと社会貢献」をテーマに、駿河台大学にてオンライン講義を行いました

現代文学部現代文学科スポーツキャリア/スポーツ文化コースの学生約30名を対象に、ケニアからオンライン講師を務めました。

『背景にケニア人が映り込む場所で是非お願いします』とリクエストされてしまったので、屋外のカフェから中継!

”アフリカ=灼熱の大地”をイメージされる方も多いと思いますが、カメラの前に長袖の上着を着て、若干凍えながら登場した私を見て、第一印象でアフリカに対するイメージ/偏見に変化をつけることが出来たのではないかと思います。

(寒かった…笑)

「スポーツと社会貢献」といった講義テーマに沿って、ケニア・ウガンダ・ルワンダそして国内プロジェクトを通じて感じている活動の意義や課題感、スポーツが社会や地域コミュニティに貢献し得る可能性について、約90分間話しました。

講義後課題の設定についてもリクエストがありましたので、僭越ながら下記課題に取り組んでもらいました

提出頂いた課題の中で、特によくまとまっていたものを紹介させて頂きます

(匿名&編集済)

ケニアの社会問題の1つとして、ごみの処理がうまくできず、街にごみが散乱していたり、ごみの山ができていることが挙げられます。そのような現場では、街の空気が汚染されてしまったり、適切な処理ができてなく有害物質など排出されてしまったり、健康な生活が送れないと思いました。 これらの問題を解決するためには、まずは分別をする習慣を付けることが必要だと感じました。ハウスクリーニングを行っている株式会社ダスキンを協働パートナーとし、ごみの分別の仕方を指導し、習慣化させることを目的として考えました。 ごみを分別することにより、ごみの量を減らすことができたり、適切な処理ができるため有害物質の発生を抑えることができたり、街をきれいにすると共に、健康的にも良くなると考えました。

課題→農産物の品質向上

パートナー→株式会社和郷

農産物の品質が不安定であり、付加価値をつける工夫が乏しく販売単価が低いため十分な収入が得られていないのが現状である。農産物が増え、収入が増えたら国にとっても農家にとってもメリットがある。そのためには、農家さんがしっかりとした知識や技術を身につけなくてはならない。

和郷さんと協働してイベントを共催し、農業技術の指導やマーケティングノウハウの共有を行うことによって、ケニア人農家のエンパワーメントにつながるのではないか。

④プロジェクト展開国の状況

ケニア、ルワンダ、ウガンダの人口100万人当たり感染者数7日平均線
ケニア、ルワンダ、ウガンダのCOVID-19ワクチン(1回目)接種状況【人口に対する接種率】

出典:Our World in Data (https://ourworldindata.org/

ケニア
  • 夜間外出制限(22時~翌朝4時)を除いては、コロナ禍前に近い状態に戻っており、活動も問題なく行えています。
  • しかしながら、感染者数は再び増加傾向(第4波)にあり、8月中にロックダウン(規制強化)が布かれるのではないかと懸念が広がっている
  • 参照:外務省海外安全ホームページ_ケニア (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_100.html#ad-image-0)
ルワンダ
  • 7月1日からロックダウンが施行され、教育・スポーツ活動はもちろん、生活に必要不可欠な業種を除いてすべての活動・業務に制限が課されており、現地で生活する人々にとっては非常にストレスのかかる状態が続いている。
  • しかしながら、規制強化策の効果はいま一つで、感染者数の推移は未だ高い状態が続いており、ロックダウン解除の見通しは立っていない。
  • 参照:外務省海外安全ホームページ_ルワンダ (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_131.html#ad-image-0)
ウガンダ
  • 6/18(金)に発表されたロックダウン(規制強化)の効果もあり、感染者数は減少傾向にある。
  • 現行規制は7月末に解除予定とされていたが、感染者数減少の進捗が政府目標に届いておらず、ロックダウンの延長が噂されている。
  • 参照:外務省海外安全ホームページ_ウガンダ 
    ( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_093.html#ad-image-0

SOLTILO BRIGHT STARS FC

感染拡大の影響を受け無期限延期となっていたウガンダリーグは2020/21シーズンの中止が決定しました。

中止に伴いSOLTILO Bright Stars FCの最終順位は5位(16チーム中)となりました。

今シーズンもたくさんのご声援、ありがとうございました! 

そして早速次シーズンに向けて動き出しているチームですが、このたび櫛田一斗(くしだかずと)選手との2021-22シーズンの選手契約が合意に至りました!

チーム史上初!の日本人選手誕生です!

(櫛田選手はウガンダサッカー協会選手登録後、正式な契約締結となります)

【名前】櫛田 一斗(くしだかずと)
【ポジション】MF
【生年月日】1987年1月20日
【出身地】京都
【身長/体重】168cm/62kg

【経歴】
京都暁フットボールクラブ→京都紫光クラブ(ジュニアユース)→京都桂高校→京都産業大学
2008-2010 佐川印刷SC(JFL)
2011-2015 チョンブリーFC(タイ1部)
2015 パーントーンFC(loan)
2015 チャイナートFC(タイ1部)
2016 チャイナートFC(タイ1部)
2017 ダプトFC(オーストラリアIPL 1部)
2018 ウロンゴン・ユナイテッドFC(オーストラリIPL 1部)
2019 いわてグルージャ盛岡(J3)
2020 チョンブリーFC(タイ1部)

ー サポーターへメッセージ

「初めまして、櫛田一斗です。来季よりソルティーロブライトスターズの一員としてプレーすることになりました。

アフリカでの日本人選手の需要はまだまだ薄いと感じています。選手としてもどこまで結果を残せるか、また日本との繋がりの強いクラブなので、より多くの方に知っていただくチャンスだと捉えています。

個人的にも発信には力を入れていこうと思っています。(どこの国でも発信してました)

なかなかウガンダに来て、直接応援という形は難しいとは思いますが、フィナンシェ含め応援や繋がり方の工夫は出来ると思います。

アフリカで日本との繋がりが強いクラブがあるのは貴重だと思うので、現地のウガンダの人達や日本人スタッフと共に上手く広げていければなと思っています。

クラブとしても個人としても、チャレンジしていかないといけないので、応援よろしくお願いします!」

メディア掲載情報

“スポーツを通して社会貢献活動を応援するメディア”

Sports for Social 様にてSOLTILO特集を頂いており、その第2弾としてAFRICA DREAM SOCCER TOURコーチの土屋が、元プロサッカー選手の松岡亮輔氏と対談をさせて頂きました!

対談記事は前編/後編と2回に分けて掲載頂きます!

(後編は近日リリース予定です)

SOLTILO特集、第一弾はコチラ↓

第一弾では弊社広報担当より、SOLTILOの事業全体と、そこに受け継がれる本田圭佑選手の”想い”についてお伝えしています。

。併せてぜひご覧ください!

AFRICA DREAM SOCCER TOUR ここだけの話(書き手:二村)

プロジェクト責任者の二村です。夏本番!今年もとにかく暑いですね。

年々暑さが酷くなっていて、いま3歳の息子が社会人になる頃には地球どうなってるんだろうかと心配になります。

環境を守る、地球を守る。

自分たちのために、誰かのために、できることを少しずつ。

さてさて、今回は7月に日本国内で実施した料理教室のお話をしたいと思います。

舞台は64 Barrack St.さん。

AFRICA DREAM SOCCER TOURで長年にわたりお力を貸していただいております JRCS株式会社 様が東京・虎ノ門で運営しているオーストラリアンワインダイニングです。

64 Barrack st. – オーストラリアンワインダイニング (barrackst64.com)

過去3回にわたって料理長の白井さんには児童養護施設・母子生活支援施設の子ども達向けに料理教室を開催してもらっています。

その模様は、以前放送されたTV番組でも取り上げられています!

動画URL(プロジェクトの様子は19:00~ごろから)

https://channel.nikkei.co.jp/sportssdgs/3589c.html

これまでの料理教室の様子

これまではレンタルキッチンや、施設の調理室を利用しての開催でしたが、今回の舞台は実際のお店!

お休みにもかかわらず、実際のお店の雰囲気を感じてほしいと店頭看板なども出していただきました

今回参加した子どもは3名。

みんな以前に白井さんの料理教室に参加した経験がある子ども達でしたので、打ち解けるのも非常に早かったですね。

人数も少なかったため、白井さんの計らいにより厨房で調理を行うことに!

子どもたちは、ワインセラーや急速冷凍機、高温調理器など初めて見る調理器具に興味津々。

二村は各器具のお値段に興味津々。

すっかり心の汚れた人間になりました。

この日作ったのは、サーモンコロッケとカッサータ(スイーツ)、そしてサービスでステーキも!完成した料理の写真を共有した土屋(inケニア)は悶絶していました。

「アフリカ在住者にこんな写真を送りつけるなんて!」と。

二村はそんなことは気にしません。

すっかり心の汚れた人間になりました。

最後は出来上がった料理をみんなでいただきます。

もちろん美味しいです。

子ども達もパクパクすごい勢いで食べていました。

これに備えて朝ごはんを抜いてきた子どもがいるくらい。

これぞまさに「お店の味」です。

子ども達が【本物】を感じてもらえるいい機会になったのではないかなと思います。

ちなみに二村は写真を何枚か撮り、子ども達の調理を見守り、時に茶々を入れながら、出来上がった料理をいただきました。

実際の作業はほぼ何もせず、美味しいごはんにありつきました。

息子よ、こんな大人になってはいけませんよ。

何はともあれ、今回も大大大成功に終わった料理教室!

いつもご協力いただける白井シェフ、そしてJRCS株式会社さまには心より御礼を申し上げます。

いつか、この教室がきっかけになって料理人を目指す子が出てくればいいなと思います。

でも、ちょっと料理が好きになったな、それくらいでもいいのかもしれません。

彼らの人生の明るい記憶の1つになってくれれば、それで十分です。

また9月以降の実施を予定していますので、その際はレポートさせていただきます!

お店から見える虎ノ門ヒルズの大きさに圧倒される子ども達

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