2021年マンスリーレポート Vol.8

SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE 2021年 マンスリーレポート Vol.8
報告者:土屋 雅人
Contents
はじめに
年内のケニア滞在予定日程が無事終了しました。
コロナウィルス感染者数は未だ増加傾向にあり、8月は再度ロックダウンや感染防止策の強化が噂されておりましたが、何とか持ちこたえて、サッカー教室や日本食レストランでの職業体験、オンラインツアー企画も無事実施することが出来安堵しております。
日本へ戻る際の帰国便の機内には、東京パラリンピックに参加される各国のアスリートの方々が多く搭乗されていました。
パラスポーツは限られた予算で活動されているチーム・アスリートが多く、ほとんどの選手・スタッフがエコノミー席を使用。
私の席にすぐ近くにはポーランドの選手団が多く着席されていて、
世界一を掛けて戦うパラアスリート達には、もう少し良い待遇を用意しても良いのでは?とも感じながらの帰国となりました。
今後は、14日間の自主隔離の後、
9月~10月⇒国内活動(児童養護施設や母子生活支援支援の子ども達を対象としたサッカー教室やサッカー以外の才能育成機会提供)
11月~ ⇒ウガンダにて活動再開
を予定しております。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
活動報告(各国状況)
①年内のケニアでの活動終了!
年内のケニア滞在予定日程が無事終了しました。
コロナウィルス感染者数は未だ増加傾向にあり、8月は再度ロックダウンや感染防止策の強化が噂されておりましたが何とか持ちこたえて、サッカー教室を無事実施し続けることが出来ました。
マゴソスクールの最後のトレーニングでは、いつも凸凹でゴミや石ころが散乱しているグラウンドでも文句を言わずに頑張ってくれている子ども達へのご褒美として、人工芝グラウンドでサッカー教室を開催。
当日は、ナイロビに在住されている日本人の方々も4名参加してくれました!
(本当はもっと多くの方から参加表明頂いていたのですが、コロナ関連で最終4名まで減ってしまいました…)
子ども達も参加してくれた日本人の方々も、みな楽しんでくれていたので、次回ケニア滞在時以降も定期的に行っていきたいと思います。
②日本食レストランにて職業体験を実施!
首都ナイロビに店舗を構える CHEKA JAPANESE IZAKAYA さんにご協力頂き、
チャリティサッカー教室に参加してくれているマゴソスクールのサッカーキッズ10名が職業体験をさせて頂きました!
当日の内容や子ども達の様子は、↓動画に非常によく纏められているので、お手すきの際にぜひごご覧ください!
動画内にも登場しますが、今回の企画で参加した子ども達に一番感じ取ってほしかったのは、動画中盤のこのシーン↓
今回子ども達を受け入れて指導してくれたレストランスタッフの大半も、実は子ども達と同じスラム街といわれる貧しい地域出身で、
彼らが生まれ育った地域では日常的に接することのない外国人やネイティブに近い英語を話す富裕層のケニア人に対して接客をすることは、
非常に勇気のいる挑戦であったそうです。
【自分たちと同じような環境で生まれ育ったお兄さんお姉さんが、困難を乗り越えて頑張っている姿】
は必ず子ども達に届くものがある。彼/彼女らだからこそ、子ども達に語れる言葉がある。
そんな期待も込めて受け入れをお願いした本企画。
スタッフの皆さんも本気で子ども達に向き合って、子ども達に多くのことを教えてくれました。
スタッフの皆さんのやさしさや真剣な仕事ぶりも動画でご覧いただけますので、ぜひ見てくださいね!
改めまして、子ども達を受け入れて下さった、ユーキ社長、スタッフの皆さま。貴重な機会をありがとうございました!
こちらから、 ユーキ社長インタビュー、も是非ご覧ください!
③サッカーキッズがガイド!ケニア・オンラインツアーを実施!
本年6月のウガンダ企画に続き、世界約50か国でオンラインツアーを開催している Travel at Home 様とコラボさせて頂き、
ケニア首都ナイロビから30㎞ほど離れた郊外の街:キテンゲラに住むサッカー少年のカリオキ君がツアーガイドに挑戦しました!

本企画の趣旨は、【サッカー以外の才能育成機会】の一環として、新しい職業を先ずは体験すること。
カリオキ君は学校の授業の一環で教室と日本を繋いで、オンライン交流をした経験はありましたが、
個人でプレゼンテーションを行ったり、学校の外をガイドするのは初めての挑戦であり、少し緊張しながらも前向きにチャレンジしてくれました!
ツアー実施時間は、ケニアのお昼休み時間に当たったため、子ども同士(=ガイドのカリオキ君と生徒たち)ならではのコミュニケーションで、一人ひとりのお弁当や学校給食の紹介からスタート!
マトケ(=主食用の甘くないバナナ)やウガリ(=トウモロコシ粉をお湯でペースト状にした主食)など、日本人のお弁当にはまず入ることはないであろう食材を紹介した後、学校の外にある商店でウガリの素ととなるトウモロコシ粉やフルーツを購入。
その後学校に戻り、ウガリの作りの実演や、生徒たちによる簡単は歌とダンスの紹介など、参加者の満足度の高い70分間となりました。
以下、当日参加頂いた方々の感想をいくつか紹介させていただきます。
なかなか見れない小学校や買い物、ウガリ作りなどローカルな部分を紹介してくださり、楽しいツアーに参加できたことに感謝感謝です。
Asante sana!!
ケニアの生活を知ることができてとても楽しかったです。皆さんの笑顔がとても印象的でした。😊ケニアにいつか行ってみたいです。
Thank you for showing how to make ugari. It was my first time to watch. It was fantasitic.
I was really interested in Kenyan school and market. I think school kids are very pure. I would love to visit Kenya some day.
参加者のコメントからも読み取れる通り、日本国内ではなかなか見ることが出来ない風景や文化を紹介したことで、関心度も満足度も高いイベントとすることが出来ました!
カリオキ君や、サポートしてくれたスタッフの方々も、ツアーガイド体験を非常に楽しんでくれていましたし、今回の体験から、
【自分達の日常が、国や地域を越えると異文化となり、オンラインツアーのコンテンツともなり得る】
ことを理解し、自分たちの文化に誇りを持ったり、将来のビジネスや職業を考える際の選択肢を一つとしてくれたら嬉しいですね。
今回コラボして下さった Travel at Home 様、ツアーガイドを務めてくれたカリオキ君、ご協力くださったサイディアフラハの皆さま、
本当にありがとうございました!
カリオキ君の通う学校はコチラ
ケニアの子ども・女性と歩むNGO SAIDIA FURAHA
http://saidiafuraha.sakura.ne.jp/top.html
④プロジェクト展開国の状況


出典:Our World in Data (https://ourworldindata.org/)
ケニア
- 8月19日に現行規制の継続が発表されたが、規制強化の動きは今のところなく、グラフ上も感染者数は減少に転じているため、状況としては改善傾向にあると言える。
- しかしながら、現地では外国人を狙った強盗事件数が増加傾向にあり、コロナ禍の長期化による失業や収入の減少などで現地住民の不満やわだかまりが確実に高まってきており、防犯意識やリスクマネジメントをより高いレベルで保ちつつ生活する必要性を感じている。
- 参照:外務省海外安全ホームページ_ケニア (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_100.html#ad-image-0)
ルワンダ
- 8月の新規感染者数は日々減少傾向にあり、7月中旬に布かれたかなり強いコロナ対策規制も、その後2週間毎に徐々に緩和されている
- 個人または接触の無い屋外スポーツについては許可されているが、サッカー活動は未だ停止状態となっている
- ジムおよびフィットネスセンターは段階的に再開予定
- 8月中旬には、JICA海外協力隊の新規隊員がルワンダに到着した
- しかしながら、規制強化策の効果はいま一つで、感染者数の推移は未だ高い状態が続いており、ロックダウン解除の見通しは立っていない。
- 参照:外務省海外安全ホームページ_ルワンダ (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_131.html#ad-image-0)
ウガンダ
- 7/31に一部規制の緩和が発表され、日中のタクシー移動や屋外でのスポーツ活動などは許可された。
- しかしながら、引き続き学校は閉鎖とされており、子ども達の教育の遅れや日中手持ち無沙汰となることによる弊害(例:児童労働⇒学校からのドロップアウト、シンナー/ドラック/レイプ・若年妊娠…etc)が懸念される
- 屋内スポーツおよびジムの使用は引き続き禁止されている
- 参照:外務省海外安全ホームページ_ウガンダ
( https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_093.html#ad-image-0 )
SOLTILO BRIGHT STARS FC

【㊗ウガンダ代表選出!!】
ソルティーロブライトスターズからGKタマレ・サイモン選手が2022年FIFAワールドカップ予選に挑むウガンダ代表メンバー候補に選出されました!
【主なスケジュール】
・8月16日~8月20日 国内キャンプ
・8月21日~8月26日 強化遠征 in ヨルダン(期間中シリア代表との国際親善試合2試合)
・8月29日 国際親善試合 vs エチオピア (in アディスアベバ、エチオピア)
・9月2日 FIFAカタールワールドカップ2020予選 vs ケニア (in ナイロビ、ケニア)
タマレ選手およびウガンダ代表の応援、よろしくお願いいたします!!
AFRICA DREAM SOCCER TOUR ここだけの話(書き手:土屋)
2021年3月初旬にアフリカでの活動を再開してから早6ヶ月弱。
9月~10月は国内プロジェクト(JAPAN DREAM)を再開するべく、わたくし土屋、日本に帰って参りました。
ケニア出国前PCRテスト、および羽田空港でのPCRテストも無事陰性となり、ケニア/ウガンダに滞在した半年間、一度もコロナウィルスに感染することなく帰国でき、非常に安堵しております。
しかしながら、「これはもしかしてコロナか?」と不安になるタイミングは複数回ありました…
ウガンダ滞在時には一度体調を崩し、熱はないものの、頭痛・咳・喉の痛み・腹痛・目のかゆみなどのコロナウィルスの症状といわれている症状もいくつかあり、「ついに来たか…」とその時は割と真剣に覚悟をしていました。
結果的にはコロナウィルスではなく、雨季から乾季の変わり目に流行る風邪のFlu(※直訳はインフルエンザですが、現地の人々は一般的な風邪の意味でも使います)で済みました。
とはいえ、体感ですがアフリカのウィルスは強いので、1週間くらい上記症状が続いたので肉体的にも精神的にも多少ストレスがありました…
また、ケニアでは、同じスポーツジムを活用していた方から陽性判定者が出てしまったこともありました。
幸い、私自身に体調の変化はなく、念のため受診したPCRテスト結果も陰性であったため活動を継続することが出来ましたが、
身の周りの人々にもコロナウィルスが拡がってきていることを実感し、より一層感染対策を徹底しなければと気を引き締めた出来事でした。
ケニア・ウガンダのワクチン接種者数も少しずつ増えてきてはいますが、上記グラフからもわかる通り未だ国民の2~3%にしか行き届いておらず、
一番カバー率の高いルワンダですら国民の10%に届いていない現状ですので、各国国民が広くワクチンにアクセスできるまでには、半年~1年以上の月日が必要となることが予想されます。
日本国内同様、ワクチン接種は無償で行われていますが、現状ワクチンにアクセス出来ているのは情報【※】を常にキャッチでき、且つ首都中心部にある総合病院に足を運ぶことが出来る層に限られるため、必然的に富裕層~富裕層よりの中間層に限られているのが現状です。
【※病院の在庫状況によって、週単位~1日単位で接種状況が異なる。また時期にもよりますが、エッセンシャルワーカー限定で接種を行っている病院もあれば、チェックが甘く結果的に誰でも(海外からの旅行者であっても)接種できる所もありました】
実は私もケニア・ウガンダで合計4回ワクチン接種を受けようと病院にチャレンジで行きましたが、タイミングが悪く4回とも跳ね返されました…
大人しく日本で接種してからアフリカに戻ります…(^^;
以上、今月号もお目通し頂きありがとうございました!
日本は相変わらず暑い日が続いており、マスクが非常に不快に感じる今日この頃ですが、
引き続き健康にご留意頂きまして、実りの秋を楽しんで参りましょう!