2020年マンスリーレポート 9月号
SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE 2020年9月 マンスリーレポート
報告者:土屋 雅人
Contents
活動報告(各国状況)
①国内プロジェクト~JAPAN DREAM PROJECT~ スタート
2020年9月より、
- 児童養護施設(都内)
- 母子生活支援施設(埼玉)
にて、AFRICA DREAM SOCCER TOURコーチの土屋がそれぞれ週1回無償のサッカー教室を開催しています。
両施設ともに、DVをはじめとした特殊な家庭環境を経験した子ども達が生活しております。そのような子ども達に対して、
「サッカーを通じて夢を持つことの大切さを伝えたい」
「一人でも多くの子ども達に、自立のための選択肢を提供する」
SOLTILO国内スクールおよびAFRICA DREAM SOCCER TOURの理念を体現し、国内外問わず一人でも多くの子ども達をサポートすべく、国内での活動を展開していきます。
アフリカ同様、熱意がある/能力の高い子は可能な限り、継続的にサポートをさせていただきます。
国内スクールSOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLへの受け入れや、サッカー以外の才能育成の機会の提供も今後行っていく予定です!ご関心のある方、ともにプロジェクトを盛り上げていきましょう!
②プロジェクト展開国の状況
ウガンダ
- 10/1(木)よりエンテベ国際空港の運用が再開され、ウガンダ到着前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の携行を条件に渡航可能
- 屋外でのスポーツ活動も再開され、SOLTILO ブライトスターズFCが所属するウガンダプレミアリーグの新シーズン開幕が11/20金と発表された。
- ※ただし、当面の間は無観客試合となる
- 10/15木より、Primary および Secondary Schoolそれぞれの最高学年のみ学校再開となる。上記以外の学年に関しては、2021年1月までに方針が発表される
- 在ウガンダ日本大使館
- https://www.ug.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
- スペシャルパートナーのあしながウガンダ様は、登録のある生徒989名とその家族に対し食糧支援を実施されています。同時に、自宅待機期間中も学習が出来るようholiday package(≒宿題)を配布し、生徒の学業面をサポートしています。
- あしなが育英会様への支援方法はコチラから
- https://www.ashinaga.org/support/
- (※1口500円~1回限りの支援も可能です)
ケニア
- 10/12(月)より、Primary School 2学年およびSecondary School 1学年の授業が再開。対象学年は受験(National Exam)対象学年。その他の学年授業再開は未定。
- サッカー含むコンタクトスポーツの再開も未定。非接触スポーツはプールを使用する競技を除いて活動が許可されている
- 感染状況が落ち着いてきているとの判断の下、一部学年の学校再開の判断がなされたが、10月に入りまた感染者数が増加傾向にあり、引き続き注意が必要な状況である。
- 外務省海外安全ホームページ_ケニア
- https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_100.html#ad-image-0
- 現地で指導している子ども達の多くが所属しているマゴソスクールでは、困窮家庭へお買い物券支給するなどの食糧支援を行っている。
- http://magoso.jp/support/donation
- ※マゴソスクールへの支援は上記リンクからお進み頂けます。
ルワンダ
- 直近2週間(10/4日~10/18日)のPCR検査陽性率は、10/14水を除いて1%未満であり、感染者数も減少傾向にある。
- 11/2(月)より、Primary およびSecondary Schoolの高学年の授業が再開され、順次低学年の授業も再開される方針となっている。※低学年の再開日は未定
- ルワンダ国内リーグの開幕日程も発表され、11月中旬にDivision 2、12月よりPremier League (=トップリーグ)がそれぞれ開幕となる
- 外務省海外安全ホームページ_ルワンダ https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=99883
③ZOOMでつながるウガンダと日本の子ども達
ウガンダ国提携アカデミー:エドガーユースプログラムに所属するアンドリュー君(15歳)、ジミー君(14歳)2名と、日本のサッカーキッズ達をzoomでつないでサッカートークをしました!
当日は、プロジェクトをサポート頂いている「あしながウガンダ」の皆さまにご協力いただいて、日本語⇔英語⇔ウガンダ語の3言語でインタビューを実施。最初にSOLTILOコーチ(二村・土屋)からアンドリュー&ジミーに近況を伺い、その後子ども達同士の交流の時間としました。
以下、インタビュー&子ども達の交流の一部をご紹介します。
アンドリュー君、15歳(以下、A)
質問(以下、Q):アンドリュー君と家族や友人はみな元気にしている?
A:みな元気にしているよ!
Q:現在は一日をどのように過ごしている?
A:午前中は家族の手伝いや勉強をしていて、午後は(家の敷地or近所の広場で)サッカーの練習をしています。
Q:1日どのくらい練習しているの?
A:3~4時間くらいかな
Q:コロナ禍で大きく変わったことは何?
A:学校にも行けないし、サッカー練習にも行けなくなった。早く学校に行って思いっきりサッカーがしたい。
Q:SOLTILOコーチ、パートナー企業の方々へのメッセージ
A:皆さんのサポートにいつも感謝しています!早くSOLTILOコーチ達がウガンダに戻ってきて、またトレーニングを再開してほしいなと思います!必ずプロサッカー選手になって、SOLTILO ブライトスターズ FCでもプレーしたいなと思います!
ジミー君14歳(以下、J)
Q:ジミー君と家族や友人はみな元気にしている?
J:僕や家族は元気だけど、あまり良くない状況にいる友人が結構いて、本当に気の毒で残念思っている。
Q:コロナ禍で大きく変わったことは何?
J:学校にも行けないし、サッカー練習もなくなってしまった。そして親の仕事もなくなってしまったので、食料を十分に確保することもできていない。
Q:食べ物はどのように確保しているの?教会や近くに助けてくれる人はいるの?
J:近くに住んでいる親戚から分けてもらって、なんとかやりくりをしています。
Q:コロナ禍が収束したら、何をしたいですか?
J:学校に行って、勉強やみんなとまたサッカーをしたいです!
Q:SOLTILOコーチ、パートナー企業の方々へのメッセージ
J:いつも僕たちにサッカーをさせてくれてありがとうございます!早くウガンダに戻って練習を再開させてください!
(以下、日本の子供たちとの交流)
Q:好きなサッカーチーム、サッカー選手は?
A:チームはレアル・マドリード、選手はクリスティアーノ・ロナウドとメッシが好き
J:僕はマンチェスター・ユナイテッド。選手はベイルが好きかな
Q:日本のことで、何か知っていることはある?
A:日本人はみんないい人で、サッカーのレベルも高く、綺麗なサッカー場がたくさんある。将来はJリーグでもプレーしてみたい
J:日本はとても良い国で、綺麗なサッカースタジアムがたくさんあると聞いています。そして、スノボが出来る!
…す、スノボ!?笑
ウガンダは雪が降らないので、実際に体験したことはないと思いますが、テレビの映像などで見たことがあったのでしょう。意外な回答に思わず聞き返してしまいました…
そして今回のインタビューで一番のハイライトはコチラ
Q:『リフティング何回できるの?』
J:70~80回くらい
A:ボールによるかな
日本の子ども達:……(ポカン)…
日本人はピンとこないかもしれませんが、アフリカの子ども達は普段ビニール袋や新聞紙などで作ったボールでサッカーを楽しんでいます。
自分の国で当たり前のことが、別の国では当たり前ではない。
参加してくれた子ども達にとっての世界が少し広がる機会になったのではないでしょうか!?
【参加してくれた子どもの感想】
- 日本人に生まれて、環境に恵まれた生活が出来ることは当たり前じゃないと知り、もっとサッカー頑張らないとなと思いました‼️英語で会話できて楽しかったです😌有り難うございました👍
【保護者コメント】
- 将来今日の事を頭の片隅において、世界に目を向け取り組める人間になってくれたら嬉しいです✨何でも経験するって大切な事って思ってるので、また何か企画あれば宜しくお願いします🎵
- 貴重な体験ありがとうございました😊とても良い経験となりました🌸お互いがプロになって、試合会場で出会う時が来たら、最高ですね!
はじめは緊張した様子だった子ども達は最後は満面の笑みを見せてくれました!
日本の子ども達はこの日のために英語を練習してきたそうで、ウガンダの子ども達と会話することができて楽しかったようです!
最後に、インタビューに協力してくれた、アンドリュー君&ジミー君、英語⇔ウガンダ語の通訳をしてくれたあしながウガンダ:エマ先生には、プロイラストレーター:ラクガキヤのマコさんの描いた似顔絵をプレゼント!
似顔絵を受け取ったエマ先生は、
『こんなに才能溢れる似顔絵は初めてで感動している!ぜひウガンダに来て、他の子ども達も描いて欲しい!』
と大喜びしてもらえました!
イラストを描いてくださったラクガキヤのマコさんも、ご自身のブログで、当日の様子を紹介して下さっています!
マコさん、そしてインタビュー企画の調整をして下さったあしながウガンダの皆さま、本当にありがとうございました!
KENTOの部屋
こんにちは!AFRICA DREAM SOCCER TOUR インターン生の枝崎 健翔です。
今回は、マンスリーレポート8月号で少しだけ触れた、私とカンボジアとの出会いを紹介したいと思います。
私が高校に在学していた頃、大学に行く意思はあったものの夢や目標がなく、受験へのモチベーションもほとんどありませんでした。
唯一の楽しみであったサッカー部も2年生で引退というルールがあったため、3年生からは学校にいく理由がなくなりました
そんな悩みの中、自分の好きなことで挑戦しようと思って出会ったのがカンボジアでした。
『子ども・英語・海外ボランティア』というキーワードの元でいくつかの選択肢があったのですが、ここで日本の現状と最も離れていると思い渡航先としてカンボジアを選びました。
カンボジアで出会うもの全てが18歳の私にとって新鮮でした。
現地での活動は英語教育のボランティアだったのですが、それ以上に私が気に入ったものはカンボジアでの人との繋がりや生活でした。
中でも、小さい頃からサッカーを続けていた自分は、生活の中にサッカーが染みついている文化に強く惹かれました。
しかし、子どもたちのサッカー熱とは裏腹に、子どもがチームやスクールとして取り組むという文化・環境がほとんどなく、チームがあったとしてもそれをチームとは言い難い現状でした。
自分の中でサッカーをしたくてもできないという気持ちが重なった気がしました。
ここで初めて、自分を救ってくれたカンボジアの地で子どもたちにサッカーを通した教育活動を行いたいという「夢」を持ったのでした。
ここから大きなエネルギーが湧いてきて、様々な出会いや経験もすることができています。
その大きな出会いの一つがAFRICA DREAM SOCCER TOURでした。
場所は違えど、サッカーを通して子どもたちのために奔走していきたいと思います!
最後までお読み頂き、ありがとうございます!