2021年マンスリーレポート Vol.4

SOLTILO AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by SHOWA GLOVE 2021年 マンスリーレポート Vol.4

報告者:土屋 雅人

はじめに

ケニア・ナイロビにおけるコロナウィルス第三波と規制強化を受けて、当初の渡航スケジュールを前倒しする形となりましたが、無事ウガンダでサッカー教室を再開することが出来ました。

これも一重に、日頃から支えてくださっている皆様、特に現地でパートナーシップを組ませて頂いている皆様のサポートと我々の活動へのご理解のおかげです。本当にありがとうございます。

4月24日(土)には、国内プロジェクトの取り組みをテレビ東京系列6社様にて全国にご紹介頂きました。

今月も大きな事故・アクシデントなく活動することが出来ましたが、1年ぶりの訪問となったウガンダ各地の状況も当然ながら変化しており、複雑な心境やサッカー少年少女たちへの支援の仕方についても考えさせられる時間となりました。

詳細は下記よりご確認ください。

活動報告(各国状況)

①ウガンダでの活動再開~WITH コロナにおけるサッカー教室~

ケニアにおけるコロナウィルス対策規制強化を受けて、当初の予定を約1ヶ月前倒し、4月7日(水)にウガンダ渡航。

4月17日(土)よりウガンダでの活動を再開することが出来ました!!

あしながウガンダの子ども達。

ウガンダ政府の方針で、学校内の密集を防ぐため学年を限定した形での学校運営が行われており、

・~6月4日(金)までは授業が行われている4年生&5年生約40名【※密集を避けるため2グループに分けて開催】

・6月7日(月)~は1年生~3年生を対象

に週2回サッカー教室を開催していきます。

ガヤザ地区の子ども達を対象としたサッカー教室も再開!

コロナウィルス感染拡大以降、同地で活動する日本人はおらず、現地の正確な情報を把握することが難しかった地域であったため、子ども達の状況や、1年ぶりとなってしまったサッカー教室に戻ってきてくれるかどうか若干の不安を抱えての開催となりましたが、私の不安を吹き飛ばす様に、約20人の子ども達が元気に参加してくれました!

ガヤザ地区も週2日、サッカー教室を開催していきます。

※ケニア同様、with コロナにおける感染症対策として、

  • 検温実施(37.5℃以上であった場合は練習参加を見送り頂く)
  • 練習前後の手指消毒
  • 一人につき1ペットボトル配布
  • 練習参加人数(1回あたり)20名まで

といった措置を取り、サッカー教室を開催しています。

②あしながウガンダ、アンドリュー君が国際試合のフラッグベアラーを務めました

ウガンダ国提携アカデミー:エドガーユースプログラムに所属しているアンドリュー君(14歳、所属校:あしながウガンダ)が、3月下旬に行われたアフリカネイションズカップ予選ウガンダ🇺🇬vs🇧🇫ブルキナファソ戦のフラッグベアラー&ボールボーイに選ばれ、見事大役を務めました!

アンドリュー君コメント

「とても良い経験になった。選手と話す時間もあり、プロになるための練習に励むモチベーションになった」

今回の経験は試合日のみに留まらず、事前の打ち合わせや選手たちと同じくPCR検査を受けた上での任務遂行となりました。

国際試合がどのような段取りで行われているのか、多くの人々に支えられてサッカーの試合が成り立っていることを学ぶ良い機会であったと思います。

代表選手から受けた刺激を大切に、目の前で国を背負って戦っていた選手たちが近い将来チームメイトとなるようより一層頑張れよ、

アンドリュー!

③JAPAN DREAM PROJECTの取り組みが、テレビ愛知様(テレビ東京系列全国放送)に特集されました!

母子生活支援施設や児童養護施設の子ども達を対象として実施している国内プロジェクト=JAPAN DREAM PROJECTの活動をテレビ愛知様に特集頂き、去る2021年4月24日(土)、テレビ東京系列全国6局にて放映されました。

池上彰×SPORTS×SDGs(https://tv-aichi.co.jp/IKEGAMIsportsSDGs/)番組ホームページより

番組を観て頂いた方より素敵な感想を頂きましたので、一部抜粋・編集して紹介いたします。

改めて本田選手やSOLTILOさんの活動の素晴らしさを感じました!

感動し自然と涙が出てきました。

今、私や家族が元気に暮らしていられるのも本田選手と丸山(桂里奈)さんの存在が大きく、とても心に響きました。

福祉に関わる身としても是非この放送を参考にさせてください!

改めまして、いつも温かいサポートをいただける皆さまに御礼申し上げます。

コツコツと、出来る限りのことを一生懸命続けていきます。

④プロジェクト展開国の状況

日本、ケニア、ルワンダ、ウガンダの人口100万人当たりCOVID-19 新規感染者数7日平均線

出典:Our World in Data (https://ourworldindata.org/

ケニア
  • 3/26(金)から実施されているコロナ対策規制強化の期間が発表され、5月29まで継続されることとなった。
  • 新たな規制内容等の指示はないものの、午後8時以降の外出禁止が順守されていないとして、午後8時以降の外出者に対しては罰金等厳しい罰則が科される
  • 学校およびスポーツ活動も引き続き閉鎖となっている
  • 参照:外務省海外安全ホームページ_ケニア (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_100.html#ad-image-0)
ルワンダ
  • カフェやレストランの収容人数が30%⇒50%まで許可されるなど、緩やかな規制緩和が行われつつあるが、夜間外出禁止等引き続き制限のある生活を強いられている
  • 個人スポーツや接触の無い屋外スポーツに関しては許可が下りているが、サッカー等接触を伴うスポーツに関しては未だ再開の目途が立っていない
  • 4月上旬に、JICA海外協力隊の再派遣が行われた
  • 参照:外務省海外安全ホームページ_ルワンダ (https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_131.html#ad-image-0)
ウガンダ
  • 2021年1月中旬以降、人口100万人当たり新規感染者数は5人以下で安定しており、2020年11月9日以降、規制緩和・強化に関する新たな発表は出されていない。
  • しかしながら、現地でのマスク着用率や一般市民レベルのコロナ対策意識はかなり下がってきており、仮に変異種のクラスターが何処かで発生した場合には、一気に全国規模の感染拡大になるのではないかとも思わされる。
  • 参照:在ウガンダ日本大使館 ( https://www.ug.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

SOLTILO BRIGHT STARS FC

ウガンダリーグ1部

現在8位/16チーム中(7勝5分6敗)
※2021年4月19日時点

第1節 vs. KCCA(H)×1-2
第2節 vs. URA FC(A)△0-0
第3節 vs. Express(A)×1-2
第4節 vs. MTDA FC(H)〇3-2
第5節 vs. Wakiso Giants(A)△2-2
第6節 vs. Kitara(H)〇5-0
第7節 vs. Busoga United FC(A)△1-1
第8節 vs. UPDF(H)〇3-0
第9節 vs. Kyetume(A)△2-2
第10節 vs. Police(H)△2-2
第11節 vs. Vipers(A)×0-2
第12節 vs. Onduparka(H)×0-1
第13節 vs. Bul(H)×0-2
第14節 vs. Mbarara City(A)〇1-0
第15節 vs. Villa(H)×1-2
第16節 vs. Kitara(A)〇3-1
第17節 vs. Wakiso Giants(H)〇3-2
第18節 vs. MYDA(A)〇3-0

ー ウガンダカップ[ラウンド32]
 vs. Paidha Black Angels
1stレグ:×0-1、2ndレグ:〇3-1、Total:3-2
→ラウンド16進出決定!

AFRICA DREAM SOCCER TOUR ここだけの話(書き手:土屋)

上述の通り、ウガンダで1年2ヶ月ぶりにサッカー教室を再開することが出来、

・あしながウガンダの子ども達

・ガヤザ地区の子ども達

を対象に練習に取り組んでいます。

ガヤザ地区からはこれまでにデイビット、シラ、メディーの3名が提携アカデミーであるエドガーユースプログラムへの入会し、我々SOLTILOコーチがウガンダを離れている期間も継続してトレーニング機会を得ることが出来るようサポートして参りましたが、彼/彼女らを取り巻く環境も変化していました。

【デイビット】

デイビット自身は元気であったようですが、彼のガーディアン(里親)に不幸があり、親戚の下でお世話になるために地方に引っ越し済とのこと。

ガヤザ地区の子ども達と私どもの窓口をしてくれているセンパ氏もデイビットの現在の連絡先を持ち得ておらず、我々としても無期限のしばしお別れとなってしまった。

【シラ】

週末のサッカー教室の時間には参加してくれてはいるが、両親を持たない彼女は自分で自分自身を養わなければならず、現在は洋服販売の仕事をしている。

【メディー】

シラと同じく家具店での職に就いており、週末のサッカー教室には参加出来ていない。

上記の通り、日本の中学生高校生と同じ年代の子ども達が、自分の好きなスポーツに十分に取り組めない環境があることを改めて思い知らされた。

シラ、メディーが働かざるを得ないのは、コロナ禍による長期間の学校閉鎖や世帯収入の減少があったことが予想される。

2人の職業を否定するつもりは一切ないが、彼/彼女が職業を選択する際の選択肢を広げることに貢献できていたかについては、目の前に大きな疑問符が浮かび上がる。

コロナ禍による過去に経験の無い感染症が招いた環境の変化ではあるが、先が読めない世界であるからこそ、子ども達も私自身も複数の選択肢を持って、目の前の状況に対応できるよう必要な支援や活動内容の再考する機会を頂いた4月度でした。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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2021年マンスリーレポート Vol.4” に対して1件のコメントがあります。

  1. 佐藤里奈 より:

    社会や子どもたちを取り巻く環境は厳しいものだと思いますが、やはりスポーツの持つチカラは大きいなと感じます。誰かと一緒に1つの事に取り組む、純粋に身体を動かす”体験”はかけがえのないものですね。

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